みならいです!
いつも読んでいただきありがとうございます!
みならいのビール講座、今回で第5話になります。
これまで、ビールの基本的な成り立ちや種類などについて、概要的なところを様々解説させていただきました。
今回は、そこから少し踏み込んで“黒ビール”について紹介していきたいと思います!
黒ビールとはそもそも何なのか?なぜ黒いのか?・・・
少しでも参考になれば嬉しいです。
黒ビールとは何か?
はじめに黒ビールって何?ということですが、これは読んでのとおり、色が濃くて黒いビールのことです。
一般的に黒ビールというと、大きく「シュバルツ」、「デュンケル」、「ポーター」、「スタウト」の4つに分類されます。
このうち、シュバルツとデュンケルがラガー(下面発酵)、ポーターとスタウトがエール(上面発酵)という分けになります。
発祥国、特徴などで分類するとこんな感じになります。
【黒ビールのラガー(下面発酵)】
・シュバルツ(ドイツ):バイエルン地方が発祥とされ、ドイツ語で黒の意味。ロースト麦芽の風味が特徴。比較的スッキリ、シャープな味わい。(シュバルツの例)
・デュンケル(ドイツ):ミュンヘンで作られる伝統的なビール。デュンケルはドイツ語で暗いの意味。口当たりが軽く、比較的まろやかな味わい。(デュンケルの例)
【黒ビールのエール(上面発酵)】
・ポーター(イギリス):18世紀初頭からロンドンで醸造されるようになったビール。コーヒーやチョコレートのニュアンスのある香ばしさがある。やや濃い茶色でコクのある味わいのブラウンポーター、黒色でシャープな苦味のロブストポーターがある。(ポーターの例)
・スタウト(アイルランド):スタウトは英語で「強い」の意味。アイルランドのギネス社がポーターを参考に、アルコールを強化して作ったのが始まりとされている。ポーターと比較して、コーヒーの香ばしさがより強く、タンニンの渋さも強い。通常のスタウトの度数は概ね4〜6%。さらに度数が8〜12%と強くなるインペリアルスタウトも存在。(スタウトの例)
基本的にこれらが黒ビールと呼ばれるものです。
どのスタイルを見ても、特徴的にはどれもロースト・コーヒーの香ばしさなどがあって本当に美味しいです!(個人としてはポーターが大好き。)
なぜ黒いのか?
では、なぜこれらのビールが黒いのか?という疑問ですが、答えはシンプル。
使用するモルト(麦芽)の一部に、黒色のものを使用しているから、です。
(チョコレートモルトやブラックモルトと呼ばれる、焦がした真っ黒いモルトを使用しているから。)
基本的にビールの色は、使用するモルト(厳密にはベースモルトの種類とローストモルトの割合)で決まって、あわせて香りなどもその段階で決まってくるということになります。
(余談ですが「濃色ビールは基本的にモルティ」というのが一般的なので、豆知識としてもっていても良いかもしれません。)
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ということで今回は、黒ビールとは何か?なぜ黒いのか?にポイントを絞って解説させていただきました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
また次回、お会いしましょう〜!

