こんにちはウイスキー愛好家のminaraiです。
本日は、グレンモーレンジ・デュタックについて紹介しつつレビューをしていきたいと思います。
少しコアな一本ですが、今日の記事はウイスキーマニアのあなたに向けて書かせていただきます。
グレンモーレンジのこれまで
グレンモーレンジの起源は、1843年に農場にあった古い蒸溜所をバルブレア蒸溜所のウィリアム・マセソン氏が買い取り、ライセンスを取得したところから始まっています。
ただ、ライセンスを取得しただけで、長い間本格的に稼働せず、1880年代には当時のウイスキー研究家アルフレッド・バーナードから、
「世界一古ぼけた蒸溜所、遺跡みたい・・」
と酷評されるなど、全くの手つかずの状態だったみたいです。
それでも、無事に出資者が現れて、少しずつブレンド向けの原酒供給を行いながら、1970年代にはようやくシングルモルト用の原酒熟成に着手、1990年代後半にはシングルモルトをリリースして、国内(スコットランド)のベストセラーにまで上り詰めています。
市場に出回った後の歴史は浅く感じますが、実はかなりの歴史を持つウイスキーなんですよね。
グレンモーレンジシリーズ
グレンモーレンジは、長い煙突のような蒸溜器(ポットスチル)を使用していることに加え、厳選を重ねたオーク樽での熟成から生まれるピュアな味わいに定評のあるウイスキーブランド。
シリーズとしては、
・オリジナル(10年)
・18年、19年
・ラサンタ
・キンタ ルバン
・ネクター ドール
・デュタック
・タイン
・ターロガン・・・ほか
と凄く多いんですよね。※参考「武川蒸留酒販売」
デュタックの特徴
この中で、今回紹介するデュタックは、レジェンドコレクションシリーズの第一弾として2015年9月に免税店向けに限定販売が開始された一本。
名前は、グレンモーレンジのホームタウンであるタインの街の守護聖人“セント・デュタック”にちなんでつけられたもの。
原酒設計としては、バーボン樽での熟成原酒(①)と、シェリー樽で熟成させた原酒を、焦がしたバージンオーク樽で再熟成させた原酒(②)を合わせて作られています。(①+②で完成)
デュタックの製造に使用されているシェリー樽は、ペドロ・ヒメネスシェリー樽を使用。ペドロ・ヒメネスとは、かなり糖度の高いぶどうの品種であるが、生産量が少なく希少。そのため、このシェリー樽を使用している時点で採算無視で、かなりのコストがかかっている。
ボトルの概要
アルコール度数:43度
容量:1,000ml
価格帯:7,828円(Amazon価格)
熟成年:未公開
実飲(レビュー)
ということで、実際にデュタックをいただきたいと思います。
濃い琥珀色。
香りは華やかで、バニラやオーク香を強く感じます。
口に入れて転がすと、バニラや蜂蜜、チョコレートのような甘みの後にシェリーカスク由来のスパイシーさを感じます。やや複雑。
木材のようなエグ味が若干残りながら、長めのフィニッシュです。
おそらく若干のエグ味はバージンオーク樽由来のものだと思います。
加水後はゆったりと香りと甘さが開く印象。
上質かつ複雑で、まさしく上級者向けの一本ですが、オーク由来のエグ味(ざらっと喉に残る感覚)が苦手であれば、馴染みにくかもしれません。
ただ、総じて上級な一本であることは間違いないと感じます。
個人的にはペドロ・ヒメネスシェリー樽が使用されていると想像するだけで最高で大好きな一本です(^ω^)
まとめ
本日は、グレンモーレンジデュタックについて紹介・レビューさせていただきました。
・レジェンドコレクションシリーズ第一弾
・免税店向けのスコッチなので通常ルートでは入手困難
・シェリー樽には希少なペドロ・ヒメネスシェリー樽を使用
・甘くてスパイシーな上質な味
・若干のオーク香(エグ味)が残る
・結論美味しい
でした。
実際に飲んでみる前に、この記事が参考になったら嬉しいです!
それでは今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。