ここ数年、日本国内ではクラフトビールブームが熱を帯びていて、個人的には、数年前と比較してかなり多種多様なビールが身近になったなぁと感じています。
そんなビールブームの中一つ気になることがあって、それが今回書いてみようと思ったクラフトビールという呼び方(呼称)問題。
「アメリカでは明確な定義があるが、日本には存在しない。安易に使用すべきではない。」
「クラフトとそうじゃないビールの境界線が曖昧。いっそのこと地ビールという呼び方の方が分かりやすいんじゃない?」
「差別化を図るという観点で、“クラフト”はブランディング・マーケティング的な側面からは有効」
とまぁ挙げればキリがないくらい、いろんな人がいろんな意見を持っているんですね。
すごい細かい話をすると、一応日本でも一定のクラフトビールの定義はあります。
ただ、今回はその辺は無視して、この問題に対する自分の意見を書いて見たいと思います。
クラフトビールという呼び方(呼称)問題について思うこと
僕の意見の結論としては、ビールはクラフトも地ビールも使用せず“ビール”で統一。
その代わり、“ビールはスタイルで語りあう”です。
そう思う理由は2つ。
1つ目の理由としては、酒税法の改正による呼称の統一。
現在は、ビールなどの発泡系のお酒 (発泡性酒類) はビール・発泡酒・新ジャンルなどに分かれていますが、2026年には、これらの全てをひっくるめて、“発泡性酒類”に統一化される予定になっています。
つまり、近い将来、発泡酒も第3のビールも、大手のビール、それからいわゆるクラフトビールも、法律上は全部「発泡性のお酒」になるんですよね。
であれば、クラフトビールもビールも線など引かず、全部ビールでよくない?というのが1つ目の意見です。
個性的で美味しいビールは、もはや大手も小規模ブルワリーもその差は少しずつ無くなってきていますし。
2つ目の理由としては、スタイルが分からないことによる勘違い。
このブログでも、いろんな方の感想ツイートを紹介していますが、その度に感じるのが「あ、ちょっと勘違いされているかも」ということ。
例えば、
「クラフトビールなのにこれ不味い・・・」
「この間飲んだ◯◯(スタイルはピルスナー)はスッキリして美味しかったけど、今回の◯◯(スタイルはペールエール)は喉越しもなく美味しくない。」
「前回のIPA(ウエストコースト)は美味しかったけど、今回のIPA(セッション)はトロピカル感が無くて微妙・・・。」
などなど。
ビールを飲んだ感想の多くが、“以前飲んだビールとの比較”というケースが多いと感じますが、その中で不味い・微妙という感想をよくよく見てみると、原因は、スタイルとか種類があまり分かっていないかも・・・というパターンがほとんど。
この不満は、実はスタイルさえわかっていれば、ビールを購入する時点で解決できていた問題なんですよね。
このスタイルが好き!さえ分かっていれば、同じスタイルのビールは大体同じ雰囲気ですし、大きく外すことはないと思うんです。
なので、別にみんながビアスタイルを細かく知らなきゃダメ!なんてことは思いませんが、例えば“ラガーとエールは味が違う”のように大きな枠組みだけでも知っていれば、不満はなくなるのかなと感じてます。
これが、2つ目の意見です。
クラフトビールだから美味しい!みたいなのは、そもそもなんだかよく分からないので(*´-`)
長々書いちゃいましたが話をまとめると、“クラフト”なんて呼び方(呼称)に捉われず、みんな好きなスタイルの美味しいビールを飲めればそれって幸せだよぁと思うので、、、
呼び方はビールで統一、かつザックリでもいいからスタイルを覚えるとよりビールを楽しめるし、勘違い・間違いみたいなものもなくなるのかなぁという話でございました。
今回の話は、あくまで個人的な意見です。
あなたはどう感じますか?(*´∇`*)