こんにちはminaraiです。
今日は、地方のクラフトウイスキーシリーズの第一弾として福島県を代表するウイスキー“963(きゅーろくさん)”について書いていきたいと思います。
実はこの963(8年)は、先日いただいたウイスキーなんですが、本当に美味しかったですし、シェアしたかったので今回満を辞して紹介させていただきます!
963ウイスキーとは
福島県郡山市にある笹の川酒造が製造するウイスキーです。笹の川酒造の歴史を辿ると、創業は1710年と深い歴史のある蔵元。
ウイスキーの製造自体は、1946年(昭和21年)から開始されていて、当時の8代目当主であった山口哲蔵氏がこの3年後に福島県南酒販の初代社長を務めた縁から、“963”も製造が「笹の川酒造」、企画販売が「福島県南酒販」となっています。
ちなみにウイスキーの名称である“963”は、郡山市の郵便番号の上3桁から採用されたようです!
安積蒸留所
963を製造しているのは、2016年10月末から稼働している福島県内唯一の小規模蒸溜所である“安積蒸溜所”。
ポットスチルは日本の三宅製作所のものを配置し、粉砕機が珍しい小型で縦長のタイプを使用しているなど、小規模ならではの特徴をもっている蒸溜所です。
郡山市は盆地で夏が非常に暑いため、夏以外の季節に蒸溜を行うのが基本とされているみたいですね。
963のこだわり(特徴)
こだわり(特徴)してはズバリ、
・ブレンド
・無冷却ろ過
です!
“963”では、8年間樽貯蔵してきたモルトウイスキー原酒をベースに、長期貯蔵の複数種類の優れたモルトウイスキー原酒(15年想定)をブレンドしています。
それに加えて冷却ろ過を施していないので、樽から出した原酒の味をほぼそのまま味わえるウイスキーになっています。
樽出し原酒って本当に稀少なので価値が凄く高いんです。
実際に飲んでみた
ということで、前段が少し長くなりましたが実際に飲んでみたいと思います!
こちらが“963の8年”です。
では改めていただきます!
「飲んだ感想(ストレート)」
タイプ | ブレンデッドモルト |
---|---|
香り | オークや麦芽、酸味を感じる |
味 | ハチミツのような甘味や酸味、終盤はオークの香り、スパイシー |
余韻 | 比較的長く、バニラの甘味とスパイシーな余韻が残る |
アルコール度数も高く、他のジャパニーズウイスキーと比較すると若干の苦味や複雑さがありますが、全体のバランスがしっかり取れたブレンデッドウイスキーですね。
口に含むと、オークと混ざり合うような粘性や荒々しさも感じて、そういった不均一な部分に特にプレミア感を感じました。
飲み方のオススメは、オンザロックかハイボール。
ロックだと甘さや香りがマイルドに引き立って、ハイボールでは甘さとシトラスフレーバーが感じられてスッキリと飲むことができました!
どんな飲み方でも味が崩れないウイスキーだと感じました。
デメリット
ちなみに、参考までに“963”のデメリットを挙げるとすると、
・価格が高く、普段飲みには適さない
・公式での一般販売が終了している(2020年3月8日現在)
です。価格が8,000円程度と決して安くないですし、何より公式ページでは販売を終了しているウイスキー。
ですので、追加製造されない限り、市場に出回っている分で終了になってしまうと・・・
物理的な問題も含めここがデメリットですね。
ウイスキー概要
原材料:モルト
アルコール分:59%
内容量:700ml
結びに
本日は、福島県を代表するウイスキー“963”を紹介させていただきました。
ウイスキー愛好家にとっても納得の質ですし、贈り物でも喜ばれること間違いない一本だと思います。
963ブレンデッドモルト(8年)については、現在のところ一般製造が終了しているので、興味があればお早めに手にとって飲んでみてくださいね!
それでは今回はこの辺で〜。