みならいです!
今回紹介するのは、京都醸造さんの“破壊者”!!
IPAの歴史を作り上げてきた醸造家に思いを馳せながらビールを造る新シリーズとして、2023年に入ってから登場した「六人の変革者」シリーズの第3弾です!
ちなみに、第1弾が「創始者(イングリッシュIPA)」、第2弾が「開拓者(アメリカンIPA)」。
でもって、今回が第3弾の「破壊者(ウエストコーストIPA)」です。
(※現在、第4弾「革命家(ヘイジーIPA)」も登場中。)
その名の通り、2000年代初頭にアメリカ西海岸で登場して、強烈な苦味と柑橘香で、それまでのIPAの常識を一瞬にして破壊したスタイル。
もちろん僕も大好きで、これまでどれだけ飲んだか分からないほどのスタイルでもあります。
今回は、ウエストコーストIPAの基本形を目指して、しっかりしたモルトのボディと、ホップの柑橘のキャラクターが絶妙なバランスで仕上がっているとのことなので、その辺りに注目しながらレビューをお届けしていきたいと思います!
参考になれば嬉しいです!
京都醸造 破壊者の概要
概要です!
【六人の変革者シリーズ】
時代とともに多種多様に変化してきたビールスタイル、IPA。その背景にいた流行や既成観念にとらわれず、人々を喜ばせる真のIPAを追求し、果敢に挑戦しつづけた六人の変革者達に焦点を当てたシリーズ。
目が覚めるようなホップの苦味・渋みを全面に押し出し、これまでのIPA史を塗り替えるような衝撃とともに世に現れたウエストコーストIPA。ホップの個性に負けないくらいのしっかりボディで飲みごたえ満点のIPA体験。
○ 原材料名:麦芽(外国製造)、ホップ
○ 使用ホップ:ポラリス、コロンブス、シムコー、センテニアル、カスケード、アイダホ7
○ スタイル:ウエストコーストIPA
○ IBU:80
○ 度数:7%
○ 内容量:350ml
【使用ホップのアロマの特徴】
・ポラリス(ドイツ):ミント、パイナップルなど
・コロンブス(アメリカ):柑橘、ブラックペッパー、シトラスなど
・シムコー(アメリカ):パッションフルーツ、松など
・センテニアル(アメリカ):グレフル、レモン、花など
・カスケード(アメリカ):グレフル、松、スパイスなど
・アイダホ7(アメリカ):トロピカルフルーツ、シトラス、フローラルなど
ビアコンセプト!(京都醸造公式ページから全文引用)
これまでのIPA史を紐解くように、時代とともに変化するIPAを順を追って作ってきた本シリーズですが、今回は、アメリカ西海岸が世界のホッピーなビールの中心地だった時代に遡ってみました。柑橘系の香りと松のようなアメリカンホップを大々的に取り入れたペールエールが人気を博し、当時のブルワーはこぞってビールにどれだけのホップを入れることができるかを実験していました。
このムーブメントの中心になったのは、間違いなく西海岸、主にサンディエゴやカリフォルニアエリアにあるビール醸造所でした。透明度は高く明るい色味とドライなボディが特長の今日の西海岸スタイルのIPAとは異なり、当時のオリジナル版には大量のクリスタルモルトが使われており、大量に投入されるホップをしっかりサポートできるだけのボディ感がありました。
この破壊者では当時の味をただ忠実に再現するのではなく、よりいっそう色とボディを特徴づけるために、通常よりも多くのクリスタルとデキストリンモルトを使用しました。ドライさの度合いは現代の西海岸スタイルに近いですが、使用したホップの多くは古典的な品種を選びました。また、IBU(苦み指数)は、苦味も通常のIPAよりもはるかに高い80に仕上がり、IPAらしい懐かしい爽やかな苦みを感じてもらえる設計です。
その結果、新旧の西海岸IPAの個性をバランスよく取り入れたウェストコーストIPAになりました。柑橘や松っぽさ、弾けるようなホップの香りがやや全面にでて、モダンなトロピカルフルーツの特徴のホップとのバランスが絶妙です。オリジナルよりやや濃いめの色味とドライな口当たりと印象的な苦味で当時の西海岸の味わいを表現しています。
(しっかりしたボディ感、楽しみすぎる・・・)
実際に飲んでいきたいと思います!
京都醸造 破壊者の香り
ということで、まずはグラスへ!
色は、モルトのボディを感じさせる琥珀色。
澱もなく、クリアで綺麗に透き通ってます!
アロマを確認。
・・・
うおっほぉ〜、めちゃくちゃパイニー(松っぽい香り)!
グレフル、桃、パッションフルーツのように弾けてて、かつ甘い雰囲気のある柑橘が爆発!
シムコー中心の香りで、若干複雑。
カスケード感もあるし、センテニアルのレモン、花っぽい香りも感じます。
ずっと嗅いでいられる、めちゃくちゃ良い香り〜!
京都醸造 破壊者の味
お次に一口!
・・・
おぉぉ〜、めちゃくちゃ美味い!
モルトの甘味と苦味、柑橘のバランスが本当に絶妙!!
かなり好き!
口に含むと、グレフルや松っぽい香りが鼻にスッと抜けていきます。
そこからゆっくりと、モルトの甘味と苦味を感じつつのフィニッシュ!
モルトのボディに関しては、しっかりしながらも、全然重くないです。
本当に絶妙なボディ感。
苦味に関しては、IBU80と言いながらも、度数が7%あるので、心地いいレベルの苦味。
モルトの甘味と相まって、これまた絶妙な苦味。
ここにグレフルのような柑橘の香りが終始寄り添ってくれていて、めちゃくちゃ飲みやすいし、満足感もあるかなりバランスの良い一本です!
サラッとしているのに、満足感も得れるウエストコーストIPA!
飲んでいて、本当に丁寧に作られているのが分かる美味しい一本でした!
ご縁あれば飲んでみてほしいです!
オススメ!
◎この記事で使用しているグラス↓