今回は、こんな疑問にお答えしたいと思います!
結論から書くと、
IBUとは、International Bitterness Unitsの略で、“国際苦味単位のこと”
です。
ビールのIBUとは
冒頭にも書きましたが、ビールのIBUとはビールの苦みの程度を表す世界共通の単位のことです。
ただ、苦みはあくまでも味覚的な部分によりますし、人によって感じ方が異なるものなので、「m(メートル)」や「kg(キログラム)」のように、10人に10人が正確に捉えられないため“程度を表す”という表現になっています。
IBUの数値の範囲
IBUの数値は高ければ高いほど“苦く”、一般的には「0〜100」の範囲とされていて、(ホップの質量×アルファ酸度×アルファ酸の割合)/(麦汁の体積×1.34)で求めることができます。
式を見ても分かるとおり、分子が大きくなればなるほどIBUが高くなるので、
・ホップを多く使用すれば、より苦みは多くなる
・ホップの煮込みが長くなればなるほど、苦くなる
・アルファ酸を多く含むホップを使用すれば苦くなる
ということが言えます。
ビールごとに異なるIBU
IBUはビールのスタイルごとに異なるものなので、日本でお馴染みのビールを例に挙げながら一部紹介したいと思います。
【日本の大手のビールの例】
・アサヒスーパードライ:IBU16
・キリン一番搾り:IBU21
・キリンラガー:IBU25
・サッポロ黒ラベル:IBU21
・サッポロエビス:IBU25
・サントリーモルツ:IBU21
【日本のIBUが高いビールの例】
・キャプテンクロウ エクストラペールエール(オラホビール):IBU57
・フライングIPA(エチゴビール):IBU55
・496(スプリングバレーブルワリー):IBU45
・CORE トリプルIPA(うちゅうブルーイング):IBU100
IPAはホップを多く使用することが多い分、IBUが高い傾向にありますね!
まとめ
今回の記事のまとめです。
・IBUとはビールの苦みの程度を表す国際苦味単位のこと
・IBUの一般的な範囲は0〜100で、数値が大きいほど苦みが強くなる
・ホップを多く使用するビールは苦みが強くなる
・日本の大手ビールのIBUは概ね15〜20程度
・IPAは、ホップを多く使用すること等の理由からIBUが高い傾向にある
でした。
【補足】
ちなみに、補足としてIBUが高い数値であってもそれほど苦くない、と感じる場合があります。その理由としては、こちら。
https://twitter.com/minarai_hocchan/status/1482685340536414213
一般的にアルコール度数が高くなるほど、甘味が強いビールになります。
ですので例えば、「アルコール度数5%でIBU100のものと、度数10%でIBU100のもの」を比較した場合は、度数5%を飲んだ時の方が、圧倒的に苦く感じるという理屈です。
(IBUの表記が高かったとしても、アルコール度数が高いほど、ビール自体の甘味も強くなるので、実際に感じる苦味はそこまでじゃないよ、ということです。)
参考にしていただけたら嬉しいです!
では、今回はこの辺でおわりにしたいと思います!