この間、ポートランドから帰ってきた友人と話してた時に、地産地消の話になってその中での話が凄く胸に響いたので、今日はそんな話を書いてみたいと思います。
地産地消
「地産地消」は文字の通り、その土地で採れたものをその地域の人達で食べたり飲んだりする、というものですよね。
私はこれまでずっと、地産地消って言い換えれば普通の自給自足のことだと思っていました。だけどポートランドの話を聞いたら全然イメージが変わったんです。
地元で生まれたものを愛する心
ポートランドではとにかく地産地消・ローカルにこだわっているのだそう。
クラフトビールやコーヒー、野菜に果物、ハムやパンにいたるまで、とにかく地元の作り手を愛しているし、造られたものを愛している。
スタバ?コンビニ、スーパー?そんなところで買い物してる場合じゃないよ。ポートランドの人たちはみんな地域のものを食べたり、飲むことそのものに誇りを感じている。
日本も少子高齢化やら地方衰退とかいろんなことが言われてるけど、ヒントはポートランドにある。
例えば、とある町のクラフトビールがたくさん売れて、そのブルワリーが潤ったとする。
そうすると、今度はそのブルワリーの人々がそのまちのパンや野菜を買う。そうして小さなエリアの中で経済が巡回し始める。農業とまちの人々の誇り、そこに小規模なビジネスが連動してくるとどうなるだろうか。
今までさびれていた小さなまちに賑わいが少しずつ戻ってきて、だんだんと元気になってくる。それが全国各地でカルチャーとして根付いたら。本当に素晴らしいことだと思う。
こんな話でした。誇りを持つって部分がなんとも素敵でグッときました。
クラフトビールの未来
クラフトビールは今でこそブーム再来などと言われていますが、過去には全国的に地ビール事業の衰退とともに長い間低迷して消えかかっていた時期もあります。
それはなぜかというと、単純に人々が大手ビールを積極的に購入してきたからだと思うんです。
マイクロブルワリーといっても基本的なビジネスモデルは飲食店舗。売れなかったら消えていくしかない。
だからこそ、先ほども書きましたが、まちの人々が積極的にそのまちのクラフトビールを飲む。発信する。そして誇りに思う。それがカルチャーとして根付く。
大好きなクラフトビールがこれからもずっと残っていく未来が、ポートランドの話の中に垣間見えた気がして嬉しかったです。
これからは、お魚は近くの鮮魚店で、野菜は直売所、ビールは地域のクラフトビール、パンはまちのパン屋さんで買っていきたいな。
そんな風に思った話でした。